佐久本邸

用途地域 準住居地域/第一種低層住居専用地域

敷地面積 399.89F

建築面積 169.50F

述べ面積 285.90F

構造   壁式鉄筋コンクリート造

基本/実施設計  アトリエ・nero 担当 根路銘安史

構造計算    パス建築研究室 担当 新川清則

施工      根路銘建設

キッチン    沖縄ナショナル建材株式会社 担当 大城綾乃

        有限会社 沖縄タカラ住設  担当 名護敏厚

コンセプト

30代後半の夫婦と子供3人、御主人の両親と、奥さんのお母さんお姉さんと9人の住む建物です。

佐久本邸の最初の打ち合わせは、2003年3月中頃始まりました。那覇市の道路拡張で2004年2月までに立ち退かなくてはならず、「敷地を探している」とのことでした。

それから、敷地が最終決定したのが、5月末。道路が狭く大型車が侵入できないのが、工事の問題でした。また、敷地は斜面にあり土工事の割合がおおきくコストにひびきました。

駐車場を5台以上必要とし、要望面積は、大きくどこまでコストを落とすかが、テーマでした。血縁のある3世帯の建物なので、みんなで楽しく生活してほしい。それが、この家のコンセプトです。まず、三つある各々の外部階段を上ると3世帯をつなぐ南に面した雨端のような全面開口のテラスがあります。

外から帰るとそこで、ビールを飲み一息・・・、みんなが声をかけられる関係が築ければ良いなと思います。中央の吹抜けの広間の二階に子供室を配置し、子供達を、大人達が優しく見守れる、空間構成となっています。

各部屋から、高速道路と新川の森の緑・地平線がきれいに望めます。

南面の夕景 テラス
各世帯へ入る外部階段 三世帯を繋ぐテラス
中央の広間・対面キッチン 吹き抜けから見下ろす
和室 夜のキッチン
工事途中 模型写真